Relearn Bodyの設立とビジョン

設立の目的→「最期まで自分らしく生きる」ために「自分でカラダケアができる」人を増やしたい
Relearn Bodyができること→身体機能の自己理解と必要な知識を学ぶこと
なぜ日々のカラダケアが必要か→悪化してからでは回復に時間がかかるから
なぜ自分でやれる必要があるか→カラダの声を聞けるようになると生活の工夫ができ、回復も早いから
カラダケアに取り組むとどんな未来が得られるか
→カラダの不調に早く気づけ、お金をかけず生活の中で機能回復でき、元気なカラダを維持できる
どんな人を増やしたいか→カラダがイキイキとしていて、自分らしく生活できる人が増える
はじめに
こんにちは!
Relearn Bodyの川本です。
この記事では、Relearn Body設立までのお話をします。
Relearn Bodyをもっと身近に感じていただけたら嬉しいです。

Relearn Body設立のキッカケ
あなたは自身の体力や動作能力の衰えを実感したことはありますか?
私は40代に入って一気に感じました。
更年期?運動不足?ただの勘違い?
いろんな要因が重なっているのでしょうが、「カラダのケアが必要」ということだけは確実だと思いました。
実際に、今まで仕事で特に問題のなかった介助動作で腰部への負担を強く感じていたのです。
また疲れの回復に睡眠やリラックスの時間が必要ということも生活の中でヒシヒシを感じていました。
「家庭を回すために」「子どものために」
その気持ちだけでガムシャラに仕事や家事・育児をこなせたのは30代まで。
40代からはこうだと思いました。
「自分も大切にするなどバランスを意識し、人生をマネジメントする必要が出てくる」のだと。
その中で自分のカラダの不調に悩んだときにいつでも学び相談できる場があれば、後悔する人を減らせると考えました。
それが、Relearn Body設立のキッカケです。
その想いを強くさせた2つのエピソードがあります。
次はそのエピソードをお話しさせてください。
仕事で出会った患者さんの話
1つ目は仕事で出会った女性の方々のことになります。
個人を特定されない範囲でお話ししますと、その方々は50〜60代の女性で重度の関節の変形や痛みを持っていました。
歩行など日常生活で必要な動作にかなり制限を受け、心にも葛藤をお持ちでした。
まだお若いのになぜここまで関節が変形してしまっているのか、ここまで酷くなる前になんとかできなかったのか、最初はそう感じていました。
そのため私は経過をよくお聞きしたのですが、病院への受診はされているんですね。
その際に適切なアドバイスや継続的な治療の機会に恵まれず、こんなものだと生活を続けているうちに悪化してしまったようでした。
「どうにかしてこの大変な生活から向け出したい」
想いは皆さん、同じでした。
私もそのためにできる支援やリハビリを提供してきました。
リハビリの効果は出ましたし、生活の改善にもつながっりましたが、変形した関節自体は手術でもしないと変えることは困難です。
手術という選択肢もあるし、上手く付き合っていくという選択肢もあります。
何を選択しても自分の人生に価値を見出したい、楽しみたい、穏やかに過ごしたい、そんな想いに寄り添ってきました。
だけど、もう少し早く出会っていたら…そんなふうに思うことも少なくないです。
子育てを経験していく中で
2つ目のエピソードは自分の子育ての経験です。
結論として、私は子育ても仕事と同じで向き・不向きがあると思っています。
もっと言うと向き・不向きな価値観があると思います。
だけど、どんな母親でも子育ては「やって当たり前、できて当たり前」なイメージがありますよね。
私は不向きな価値観を持っていました。
同じくらいの世代の方はなんとなく理解されるかと思うのですが、学生時代は「効率・結果重視」の価値観が強くなかったですか?
私はその価値観にピタッとハマるタイプでした。
効率よく結果を出すにはどうしたらいいか。
それを考えて行動し、数字という結果を出すことに達成感や充実感を得る生活をしていました。
その考え方は仕事では活きるのだけど、子育てでは空回りの連続でした。
子育てにおいては「効率・結果重視」以上に、「待つ姿勢・過程重視」の価値観が必要なのですよね。
私は無意識のうちに「効率・結果重視」が正義だと思っていたので、それに気づくまで時間がとてもかかりました。
そしてその価値観を自分にアップデートするのにも感覚として落とし込むのにも時間がかかりました。
「待つ姿勢」というのは、子どもは神経発達に沿って運動や行動が可能になっていくので教えればできるわけではないのですね。
発達に合わせた伝え方やレベル設定が必要で、発達段階に至っていない能力に関しては育つまで「待つ」必要があります。
「過程重視」というのは、子どもは経験不足なので「失敗せずに結果を出せたか」よりも「どう感じ・考えて行動したか」に視点を合わせて見ていく必要があります。
私には子どもが3人います。
3人ともそれぞれ発達特性を持ち、子育てにはコツと工夫が必要なタイプの子たちです。
それぞれに合った環境や情報提供(耳より目で理解する力が強いタイプ)ができれば、ココロの発達や能力獲得もそうではない状況よりもスムーズです。
なので私にとっての当たり前よりも、目の前の子どもの理解に視点を合わせる必要がありました。
子育ての目標も「みんなと同じように学校に行けたり、集団行動ができる」ことよりも「その子に合った形で生活スキルや就労スキルを獲得し、自己理解と自己選択の積み重ねがその子らしい人生につながる」ことの方がお互いにしんどくならずに済むように思います。
そう考えられるようになったのも、数々の葛藤と視点の切り替え、自分とは違う考えや価値観の理解に必死になった時間があったから。
その中で、私はハッとしました。
カラダケアも同じです。
猫背だからダメ、ではないんですね。
日常の困り感を解決するために自分のカラダの声を聞き、必要なケアやトレーニングをして自分のカラダと上手く付き合っていく必要があるのです。
高血圧家系に生まれると高血圧になりやすい遺伝子を持っていることが多いのと同じように、筋肉の使い方や姿勢のコントロールの仕方も個人差があります。
自分のカラダの傾向を理解し、上手くケアしながら付き合うということがとても大切になってきます。

カラダケアを知るツールとしての整体や講座
世の中にはカラダの機能回復のために利用できる機関は多くあります。
病院も整体もリラクゼーションもそうですね。
だけど、身体機能を学ぶ場は少ないように思います。
インターネットの普及で情報はたくさん溢れているけれど「自分に合った」学びはむしろ難しい気がします。
理学療法士は動作や姿勢、バランス能力、筋肉の強さ・使い方、関節の状態などの身体機能を検査・評価し、その方の生活における困りごとがどんな原因から起きているかを判断することができる職種です。
医学的な知識もあるので、疾患の特徴に応じたリハビリプログラムの立案も可能です。
私は理学療法士として、病院や整形外科クリニック(医療保険分野)では疾患や怪我に対するリハビリ治療の計画と実践を、高齢者施設や通所サービス、訪問リハビリ(主に介護保険分野)では生活における機能維持・向上と環境設定を経験してきました。
やればやるほど身体機能だけではなく心や脳機能の配慮が必要だと実感し、運動やリハビリを「カラダの健康のために頑張らなきゃいけない」ものではなくて「自分のカラダやココロが喜ぶものを選択する」ものに変えていきたいと思うようになりました。
このホームページを見ていて、そんな私の想いが伝わるでしょうか。
できるだけ個性を大切にオリジナルを追求したい、自分でできることを増やしてほしい、そういう想いでコンテンツ作りや講座・整体プランを考えています。
ちなみに、私のクリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の資質の第2位は「個別化」です。
まさにピッタリな活動ができている!と思っています。
(1位は達成欲、3位は未来志向、4位は学習欲、5位は回復思考となってます。これも自己理解の一つですね!)

Relearn Bodyのビジョン
理学療法士として働くだけで十分では?
ここまで読んでそう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はニーズって様々です。
「自分でケアできるようになりたい」というニーズのない人にはリハビリの時間内でできるだけ機能回復を目指しますし、自分だけでは難しい人もいます。
できるだけ個別のニーズに添いたいと思ってもリハビリ提供時間には決まりがあり、必要最低限しかできないことも多くあります。
理学療法士は医療保険や介護保険下で働くことが多く(最近では自費リハビリも増えてきていますが)、できることや時間に制限があるのですね。
2006年4月に疾患ごとにリハビリを受けられる期間が設定されてからは、医療保険ではリハビリを受け続けることは難しくなっています(リハビリ難民と称され、社会問題になりました)。
私が担当してきた方々も期限とともに終了し、長く寄り添うことができませんでした。
理学療法士として働いていると葛藤も多いのが現実です。
少し話題は変わりますが、最近子どもの発達障がい(神経発達症)についての認知が広まりましたね。
子どもの多い場所に行くと「1番、乗り物に乗る、2番、お昼ご飯、3番、お家に帰るよ。」とか「あと10秒遊んだら次のお友だちに変わろうね。」などお母さんがお子さんにわかりやすく見通しを持たせてあげている場面を見ることが増えました。
これは子どもへの発達支援であると同時に、二次障害の予防にもなっています。
無理をさせ過ぎないことでココロやカラダがキャパオーバーにならずに済むわけです。
それはカラダケアにも同じことが言えます。
ココロやカラダを無理させるとどんな方でもいつかは症状になって現れます。
いかにカラダの発するSOSに早く気づき、必要なケアをする必要がありますよね。
私はSOSに気づく力やSOSに対応する力を身につけてもらいたいし、「カラダとココロが喜ぶカラダケア」を多くの方に実践してもらいたいです。
特に自分のことの優先順位が低くなりがちな子育て以降のステージにいる女性へ、届くといいなと思っています。
具体的なビジョンは冒頭に提示した通りですが、もう一度お伝えします。
- 設立の目的→「最期まで自分らしく生きる」ために「自分でカラダケアができる」人を増やしたい
- Relearn Bodyができること→身体機能の自己理解と必要な知識を学ぶこと
- なぜ日々のカラダケアが必要か→悪化してからでは回復に時間がかかるから
- なぜ自分でやれる必要があるか→カラダの声を聞けるようになると生活の工夫ができ、回復も早いから
- カラダケアに取り組むとどんな未来が得られるか
→カラダの不調に早く気づけ、お金をかけず生活の中で機能回復、元気なカラダを維持できる - どんな人を増やしたいか→カラダがイキイキとしていて、自分らしく生活できる人が増える
多くの方に届きますように!
